GIGAスクールの展開現場から(近況を兼ねて)

2020年6月から急きょ、小中学校GIGAスクール構想「1人1台PC」のお手伝い(支援)で、ずっと現場に出ております。6月から9月末までが1つの区切りで、現在2クール目(10月~12月末)の途中です。予定では3クール(2021年1月~3月末)までという話・約束ではありますが、さて、一体どうなることやら。。。

現在、私がお手伝いに入ってるGIGAスクール構想については文部科学省のページをご覧いただくとして、現場でネットワークの拡張作業や学習用タブレット端末の設定や導入のお手伝いしている身としましては、いろいろ思うことがあったりします。

さて、新型コロナウイルス感染症の拡大によって教育現場のICT化が一気に進むわけですが、地域(自治体)によって端末導入スピードや機器(というよりはOS/オペレーティングシステム)の違いがあり、新たな格差を生むのでは?という懸念がある一方、「学びの機会」の格差が縮むことも期待できるのかなと思っております。

児童生徒に1人1台の学習者用端末を導入するGIGAスクール構想は、コロナ禍によって大きく流れが変わり、「学びを止めない」ためのオンライン学習の導入など、教育機関のICT環境の整備は現在急加速中です。これまでは学校がサイバー攻撃に狙われることは多くなかったのかもしれません。学校がこれほどの台数の端末を持つことは過去にないことでしょうから、教育機関には「セキュリティ対策」がこれまで以上に求められることでしょう。

また、求められるのは学校だけでなく、児童生徒のご家庭でも同様です。今回のGIGAスクール構想で導入が進められている児童生徒に1人1台の学習者用端末は、自宅学習も想定されています。 セキュリティを端末に入れるだけではなく、やはり使う側の意識を高めませんと、そもそも守れませんので「情報リテラシー」の面からのアプローチは必須です。これまで学校のパソコン教室では、先生方の指導もあって守られていました。でも、ご自宅では同じようなわけにはいきません。

教育現場や家庭では“使うと危ないので禁止”となりがちでもあるセキュリティ対策(施策)ではありますが、安全/危険を感じ取る「嗅覚の獲得」が課題になるのでしょうか。私はインターネットの活用などで危険な面をお伝えする立場にもいるわけですが、便利な面もしっかりと覚えて使ってほしい。積極的に安全な利用の仕方を学んでほしいと思っています。

あと、今回のGIGAスクール構想は(現段階では)ハード面でのインフラ整備事業です。学校という場所は一般住民にとって、災害等で「避難場所」としても使われるところでもあります。無論、緊急時の一般開放も想定されていますから、学校のネット環境・情報インフラ整備の拡充にはそういった側面もあることを理解してほしいところではありますね。

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