テレワーク/リモートワークに向く人・不向きな人

ここ数日はお試しで、ベランダにて「テレワーク/リモートワーク」しております。

私自身も現場や出張等で各地を飛び回ることもあるため、オフィスに出勤しなくても仕事ができるテレワーク/リモートワークという働き方は、とても便利だと実感しています。

最初に「テレワーク/リモートワーク」と書きました。
どちらの言葉も昔からあるわけですけれど、Web業界(Webを使った仕組みの業種界隈)では「リモートワーク」が主流かなと思います。

言葉としては「テレワーク」のほうが1990年代と古く、私自身がこれを取り入れたは1999年頃にWindows CE 2.0搭載のPDA(Personal Digital Assistant)を手に入れてから。
たしか当時は、PDAに有線接続で電話線(FAXモデム)or 携帯電話につなげて~とか、通信機能内蔵PCカード(AIR-EDGE等)をPCカードスロットルに挿して無線(電話回線)接続させるでした。携帯電話も「1G」でアナログ方式の時代でしたね。

一応、下記に「テレワーク」と「リモートワーク」の(言葉としての)違いを書き表しておきます。

【テレワーク】

情報通信技術(ICT)を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことで「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語。在宅勤務、移動中などのモバイルワーク、サテライトオフィス勤務の3つを指す。

【リモートワーク】

在籍する会社のオフィスに出社せず、自宅やレンタルオフィスなど、会社から離れた場所で仕事をする働き方。リモート(remote)は「遠い」とか「遠方」というそのままの意味。

言葉が2つでややこしいので、以下「テレワーク」で統一します。

さて、本題のテレワークに向く人・不向きな人でありますが、一言でいうなら「受け身で仕事をする人」には向かない働き方かな、と思います。

「どうしましょうか?」とまわりにお伺いを立てるタイプ(またはそういう部門や働き方の人)や、「あれどうなってますか?」「いつまでに出来ますか?」とよく聞かれるタイプの人は、オフィスに滞在して他人と仕事すべきです。テレワークには向きません。

テレワークは本質的に働く個々のスキルと意識に依存します。主体的に仕事をする人(テレワークに向く人)は、指示をしなくても勝手にインプットしてきますし、効率的にアウトプットも出てきます。

ただ、テレワークをした方が(その人にとって)幸せか?は個々に違います。ここで「個々」というのは、「向くタイプの人/向かなタイプの人」だけとは限らず、テレワークに「適した仕事/適さない仕事」、組織的に働く・動くならば、「チームメンバー」の構成内容にも左右されるものです。

なお、意外に思われるかもしれませんが、テクノロジーを駆使し、柔軟な働き方を率先してきたIT企業や研究機関の中には、あえて「テレワークをやらない」というところも結構あります。

そこではすでにITツールを使ったデジタルコミュニケーションが浸透しており、そのメリットとデメリットを踏まえた上で、選択肢としてテレワークを排除せず、「あえて対面コミュニケーション」を選んでいるのです。 その理由としては、大まかに以下の箇条書き通りです。

  • 直接コミュニケーションの方が正確に伝わる。
  • トラブルがあった時の処理スピードが早い。
  • 顔が見えると安心する。(働く上での)心理的安全性が高い。

そのほか、だいたい共通するのは「自宅より職場」の職場環境第一主義(自宅より職場の方が快適/仕事がしやすい職場環境作りに力を入れている) という感じでしょうかね。

話を戻しますと、日本の企業組織においては、ある時期に一括で大量採用(新卒採用など)をして、その人の能力やスキル、将来性を見込んで「人に対して仕事を与える」メンバーシップ型の労働がほとんどではないでしょうか。あらかじめ仕事の内容・範囲を決めて「仕事に対して人を充てる」ジョブ型の労働は限られています。仕事の成果がハッキリ表れる・求められるジョブ型のほうがテレワークには向く働き方です。

集団のほうが(その中での役回りなどあって)本来のポテンシャルを発揮し、仕事の品質を維持しやすい人もいるでしょう。テレワークが向いている人は、総じて個人レベルの仕事品質は高いです。が、その反面で実は「仕事時間が長くなりやすい」という落とし穴もあります。ストレスへの対策としても、自己管理能力の高さが必要になるわけです。

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、早いところでは2019年12月から(日本国内の多くは2020年3月から)テレワークが導入されたオフィスも増えてきました。事情はどうであれ、テレワークという働き方を取り入れるならば、インフラ環境を整えるだけでなく、考え方や価値観も変えることが重要かな、と個人的には思うところです。

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