スマートフォンやタブレット端末を使って個人や中小企業、商店などが手軽にクレジットカード決済ができるコイニー(Coiney)やスクエア(Square)などの「スマホ決済」サービスは、セキュリティや安全性としてどうなの?と質問される機会が増えてきました。
結論から言いますと、安全性は技術で担保されていますから、そこは(仕組みとして)全く問題ありません。据え置き型のクレッジトカード決済端末のINFOXやJET-Sなどと同じく、NTTデータのCAFISや日本カードネットワークのCARDNET(JCN)の回線網を利用しています。
「スマホ決済」の優れている点は、カードを読み込んだ瞬間に情報が暗号化され、かつ常時接続ですぐにデータセンターへ情報が送られる部分にあるでしょう。不審な利用も即座に検知しやすい利点があります。(ただし、この利点はお店側にとっての利点ではありませんが)
ご商売をされる方にとっての「スマホ決済」は、ウェブやメールによる手続きと簡便な審査方法で(審査が通れば)クレジットカード決済が導入できる敷居の低さ、メリットの方が圧倒的に大きいと思います。既存のカード決済端末と比べても、処理スピードの面でも遜色はなく、置き場所いらずで(基本的に)使う場所を選ばない利用範囲の広さに目を奪われることでしょう。
ただ、今ある「スマホ決済」は、ICカード化に取り組んでいる現代とは逆行した形で普及が進んでいる部分がちょっと気になる・悩ましい部分です。クレジットカードの磁気ストライプのスキミングが増えたことで、各クレッジトカード会社はIC化を進めてきたわけですから、さて、その政策との整合性はどうでしょうか。
(カード自体の安全性を低下させる流れでもありますから)
私がINFOXなどを設置して回っていた時は、なるべくレジのそばで、お客様の目が届く範囲にクレッジトカード決済端末を置き、お客様の見えるところでカードを取り扱ってもらえるように設置場所の確保や電話線の工事などを(なるべく)お願いしていました。それはカードの持ち主であるお客様の安心につながるからです。でも、それでも端末機(カード)を見えないところへ持って行ってしまう店舗も実際あります。そしてその事情はさまざま。なかには仕方なく、カード決済端末を導入された店舗もありました。
「スマホ決済」を導入されるような店舗は、基本的に自発的・積極的に手段として利用しようという方がほとんどだと思います。誰でも簡単にクレジット決済ができるようになる魅力は見逃せません。
さらに、個人でもカード決済が扱えるようになることは、個人で作ったアクセサリーを販売したり、フリーマーケットなどにも使えることだから、「今日は、ちょっと持ち合わせが~」というときにも何かと安心(笑)。セキュリティーに配慮しつつ、「スマホ決済」を上手に使ってくれれば……と私は思います。