2017年3月に「Visual Studio 2017」が正式にリリースされてから、もうすぐ1年です。
この「Visual Studio 2017」をインストールする方法は、まず(基本的に)Microsoftのサイトから「ダウンロードソフト」をダウンロードすることから始まります。このソフトは小さなサイズですのでダウンロードはすぐに終了します。これは本体ソフトではありません。
では、本体の「Visual Studio 2017」はいつダウンロードされるの?といえば、この「ダウンロードソフト」を展開させて起動すると、本体の「Visual Studio 2017」がMicrosoftのサイトからダウンロードされるという仕組みになっています。これは30GB以上もあるものですから、作業時間は長く見積ることになるでしょう。
以前のバージョン「Visual Studio 2015」では、ISOファイルがダウンロードサイトにあり、これを使えば難なくインストールできましたが、「Visual Studio 2017」はISOファイルが用意されなくなりました……となると、これは別のPCに入れる場合も、前述の「ダウンロードソフト」から、という手順が基本になるわけです。
研究開発を行う職場や企業では、多数のパソコンで「Visual Studio」が使われています。大企業では情報漏洩のリスク、セキュリティの観点で(一般公衆回線より制限が多い)独自仕様の企業内LAN、ネットワークを築いているところがほとんどでしょう。この通信ネットワーク環境が「Visual Studio 2017」のインストールに影響を与え、「職場でのインストールがうまくいかない…」とお悩みの方が多いと感じます。
■Visual Studio 2017 のオフライン インストールを作成する
■Visual Studio オフライン インストールに必要な証明書をインストールする
公式サイトには上記のオプション例が掲載されておりますが、これでもうまくいかない、証明書をインストールするのが(日常のサポート業務を担当する側からすると)面倒などの声を聞くこともあります。上記の方法はPCキッティングに専念できる作業者向けのものかもしれません。
日常のヘルプデスク、サポート業務の中で「Visual Studio 2017」を扱う場合、こちらの「layout」コマンドを使ったオフラインインストーラーを作成して対応することが多いような気がします。(なお、公式サイトにもこのオフラインインストーラー作成手順は載っていますけど、ちょっとわかりにくいので、ここでは割愛いたします)
さて、上記の「layout」コマンドを使ったオフラインインストーラーを作成しても、「インストールがうまくいかない…」という企業内のヘルプデスク、サポート業務に携わる方々や、実際に「Visual Studio 2017」を利用されるユーザーさんの声がネットでも聞こえてきます。
これらの「うまくいかない」の事象を目で見て確かめていないので断言はできませんけれど、たぶん、「オフラインインストーラー」だから、企業内LANの外(インターネット)に通信疎通させる必要がない(はず)、と思い込んでいるのかなーと。まぁ、ここが「Visual Studio 2017」の非常にややこしいところなのではありますが。
(私自身もコレ、Visual Studio 2017のオフラインインストーラーの解析するまではわからなかったことなんだよね…)