Windows 11にアップグレードしてから、「今まで使えていたXPSプリンターから印刷できなくなった」という問い合わせが続きました。まだこちらで調査中ではあるのだけれど、とりあえず、「どうしてもXPSプリンターから印刷させたい!」というユーザーも実際にいらっしゃることなので、迂回方法での印刷手順をここに記しておきます。
■事象
これまでWindows10からXPSプリンターを選択して印刷実行して使っていたが、お試しでWindows11にアップグレードしたら印刷エラーになって使えなくなった。また、Windows11からWindows10にダウングレードして元に戻したが、以前は印刷できていたXPSプリンターがエラーを起こして同様に印刷できなくなった。
■対処方法(迂回してXPSプリンターから印刷する方法)
- XPSプリンターから印刷したい文書を、まずはMicrosoft XPS Document Writerで印刷/ファイル出力。(文書を「.xps」または「.oxps」ファイルで出力して保存する)
- 出力保存した「.xps」または「.oxps」ファイルを開いて「印刷」をクリック。
- プリンターの選択で印刷をさせたいXPSプリンターを選択して印刷を実行。(例:上の画像にある「Canon MF220 Serise XPS」でプリントアウト)
ところで、XPSプリンターが使用される用途ですが、(諸々の事情があって)あまり電子化が進んでいないところ(ユーザー)では、実のところ、通常のプリンター(8bit/8bpc)と変わりません。XPSプリンター(16bit/16bpc)のほうが「印刷がキレイ」だから~という感じで。カラーじゃなくてもモノクロプリンター(白黒だけでなく中間色のグレーが入る文書の印刷)でも、この差が大きく出る場合もありますからねー。